登山道整備
私たちが行う登山道整備とは、竜ヶ岳が有する特異な自然環境を守り、後年までその自然環境を維持していく事を念頭に、SDGs持続可能な開発目標を掲げ登山道が受け持つ環境への影響を最小限に抑える事を基本とし、環境保全を前提とした崩壊箇所の補修や改修を実施しています、またそういった崩壊の進行を遅らせる未然防止策を進めています。
元来山は生活の一部であり生きるために山を歩き糧を得る場所でした、いつしか山に入る目的が登山となり山頂へ向かうための道が登山道となりました。
その中で登山道としての基本概念である安全に山に登り下る事に立ち返り、登山道の整備や目印の設置危険個所の改修や迂回路策定などを行い、登山をする皆様が安全で楽しくなる様な登山道整備に努めています。
道標看板整備
鈴鹿山系の登山に於ける最大の問題として道迷いがあります、登山道として必要な事は何か、それは歩きやすい事だけではありません、道である以上は各所に現在位置の把握や進行方向を示す情報が必要です。
そんな要望から竜ヶ岳山域に於ける各登山道には現在位置を把握する№プレートや道標を設置し、定期点検や補修などを行っています。
また宇賀渓観光協会にて現在位置情報が入った観光案内地図の整備も合わせて実施しており、宇賀渓観光案内所にて案内地図を配布をしていますので、入山の際にはお声をかけて頂きご利用ください。
ご注意!観光案内地図は実際の尺度とレイアウトが異なります、本来の登山地図にてご自身にて計画書を作成して頂き安全な登山を行ってください。
砂山遊歩道整備
昭和45年に国の国民健康推進事業として砂山遊歩道整備が始まり、当時植生した植物以外にも多種の植物が自然繁栄を重ね、高くそして広く覆い茂る森へと変貌を遂げ現在に至ります。
この砂山を整備するにあたり、生い立ちや地域の里山としての機能を維持する事を基本理念として、砂山周辺の高木伐採や間伐を行い地上に光を入れ低層植物の活性化を進めています。
また経年による遊歩道自体の劣化も進んでいます、今後は遊歩道も歩きやすいを目標に整備も合わせて進めていきます。
創設された時代と今をつなぎ、四季折々の草花や木の実が生い茂り、地域の里山として楽しんで頂ける場所を目指します。
植生保護整備
登山道は時として自然界に脅威をもたらします、人が歩き続ける事により地面は踏み固められ、降雨は留まることなく地面を流れだします、そして長い年月を掛けて地表が削られ轍が形成され現在に至ります。
いつしか歩きやすさを求めて轍の横に新しい道が出来上がり、結果として登山道が広くなる事態となっています。
このサイクルがもたらす登山道の浸食により、希少植物への影響を最小限に抑える為、登山道整備とは違う理念にて植生保護の取り組みを実施しています。
各登山道には保護区画を指定し現在では緑が蘇る場所も出始めました、今後も保護区画の範囲を拡充し継続的持続性のある植生保護活動を進めていきます。
登山者の皆様に於かれましては登山中保護区域に踏み込まない様にご協力をお願いします。
SDGs継続的持続可能な開発目標を掲げる
12.作る責任 使う責任
一次産業で作られた森林は活用しなければならない
13.気候変動に具体的な対策を
天候気候がもたらす環境変化を後年まで責任を持つ
15.陸の豊かさも守ろう
全ての森は価値があり管理し守らなければならない
17.パートナーシップで目標を達成しよう
山を持ち管理し活用して受け入れる三位一体を築く
自然環境と竜ヶ岳
現在有る物は過去の遺産である事を理解する
自然環境の変化は過去より現代は増している
今考え行動を始めなければ未来はないだろう
私たちが受け継き楽しませて貰えた 竜ヶ岳
私たちは未来に残しそして伝える責任がある
この風景を見て感じた感動を次の世代へ・・
竜ヶ岳登山道整備実績
2011年 10回
2012年 13回
2013年 12回
2014年 14回
2015年 15回
2016年 16回
2017年 25回
2018年 28回
2019年 25回
2020年 28回
2021年 44回
2022年 76回
2023年 65回
竜ヶ岳登山道整備人員実績
2011年 10人
2012年 12人
2013年 18人
2014年 19人
2015年 20人
2016年 22人
2017年 38人
2018年 47人
2019年 62人
2020年 67人
2021年 161人
2022年 463人
2023年 303人